利用者さんたちが楽しみにしていた新年の集い。4年ぶりということもあり、初めて参加する方も多く、開催を知らされてからみんなワクワク、ソワソワ。
何を着ていこうか、前の服は入るかな?、どこでやるの?発表はどうするの?参加票を配った途端に名前を書いて提出する人続出で、本当に楽しみなんだなぁ〜と…しみじみしている隙はスタッフには無く、準備に追われて何とか開催にこぎつけました。
ジョイフルの発表はYOUNG MAN。言わずとしれた西城秀樹さんの名曲ですね。
振り付けは誰でも参加できるようにできるだけシンプルにして、練習を重ねましたが、問題はボーカルのIさんが作業に出ずっぱりで全員での練習ができないこと。
本人は自宅で自主練(?)をしていると言っていましたが、やっとみんな揃ったのは開催の二日前!
振りのタイミングを合わせて、歌のダメ出しを受けながらみんながんばって形になってきました。
Iさんは「やる時はやる!男」の本領を発揮し、なんとなく秀樹に似せた歌い方まで披露していました。これならステージも大丈夫!あとはとにかく元気にね!の掛け声に
「お〜!」
しかし本番に臨み、衣装を着て出番を待つその時、なんと出演するFさんに発作が!!
落ち着くよう声をかけながらも時間が迫ります。本人は発作時特有の
「?何?いまどこ??」
あちこち行こうとしてこのままではステージに立てない…ドキドキしながらも並びを揃え
「行けるよ、みんな大丈夫、がんばるよ」
いざとなればスタッフが横でサポートしようとFさんに声をかけ続けました。
少し目線が落ち着いたと思った瞬間、音楽が始まりステージに出ていくメンバー。
急いでステージ前に行くとなんとかFさんも踊っています。
生活介護メンバーも、ステージは出られなくても一緒に練習してきたメンバーもステージ周りに集まって一緒に踊り盛り上げてくれました。
Iさんはここぞというタイミングで
「みなさんもご一緒に!」
会場の煽りも忘れません。さすがやる時はやるんです(^^)
みんな最後までやりきって、これまでで一番のできでした。
今回の集いでは、施設の開設当初から利用してくれている利用者さんを労おうと、永年勤続表彰が行われました。
ジョイフルからは代表でEさんが壇上に上がりました。他の表彰者は席で見守ったのでそれぞれに声をかけに行くと、Sさんの目に涙が…
慌てて駆け寄ると首を振りながら、課長の言葉を聞いてうれしかったと一言。目立たないけどいつも周りを支えてくれているステキなSさん。ちゃんとわかってるからね、と肩を抱くと何度も頷いていて私も泣きそうでした。
大きなイベントは大変なことも多いですが、がんばって良かった、特にサプライズでの表彰でしたが心に残る企画になりました。
帰りはみんな笑顔でまた来週ねと手を振り、楽しい時間は終わりましたが、思い出が増えた一日でした。