先日Aさんの誕生日でした。
今年で還暦を迎えました。
誕生日の前から赤い帽子がいいのか?
座布団か?ちゃんちゃんこか?とからかっていると
「いらないっちゃ」と笑いながら言う。
赤くなったのはAさんのほっぺ
「祝還暦」
誕生会ではAさんの好きな物をと思い何がいいのかと尋ねると
「ぴぃちゃ、ぴぃちゃ食べたい」 ← ピザの事
「あと、いなり」
以前チラシに入っていたドーナツをみて「食べたい」と言っていたので
新商品のドーナツも準備
Aさん満面の笑みで「うめぇじゃ」といい、うなって食べていた。
その、うなった食べ物は ピザ でした。
その他 いなり も大好物なのですが、
なんと、いなりの追っかけっこがありました。
Eさんが自分のいなりを食べようと、はしをつけ自分のお皿に行くまでの間に
Aさんのはしが追っかけてきた。
Eさんはそれにきずき、いなりの皿と自分の皿の中間でいなりを止めてみる。
Aさんのはしは追ってくる。
Eさん追いつかれそうになると自分のお皿に置こうとするのですが、
Aさんの腕は長く、Eさんのいなりをめがけまっしぐらにはしが伸びる。
Eさんはいなりを取られると思った
が……しかし
AさんはEさんのいなりについている バラン (緑の草の形した仕切)を
取ってあげようとしていただけ。
Aさんはちゃんと取ってあげた。
Eさんは取られると思ったが、この事が分かり
一安心しアハハと笑っていた。
Aさんは下を向いて何も言わず
「腹一杯だ」
「ねぷてぇじゃ」と言い自室へ戻り就寝までゆっくりとしていた。
ささやかながらAさんの誕生会をしました。
Aさんもご満悦の様子で良かったなと思いました。
2日後妹さんから誕生ケーキが届いたそうで本人やトミーのメンバーも頂きました。
ありがとうございました。
Aさんも喜んでおりご満悦の様子で「ケーキが届いだ、このくらいの」と言い手を添えて教えてくれていました。
日中の活動をさぼらずに、粗暴的にならずに過ごしてくれていれば・・・
還暦を迎えたAさんには失礼な言い方かもしれませんが、強面に反して、かわいらしい部分もたくさんあるのですが、いきなり我を通されると困ってしまいます。『60歳』一区切り。この先どんな生活を目指していくのか、再確認しなくてはなりませんね。「なんもいらねえ。」などとそっけなく言われそうですが、何を目的(楽しみ)に生きていくのか?私たち支援者がその気持ちに寄り添うにはどんなことが必要なのか考えていかなければなりません。